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神戸アートビレッジセンターの映画ブログです。映画上映企画・KAVCキネマの耳より情報、こぼれ話映画話などをいち早くご紹介します。


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ベルサイユの子

2009-05-29(Fri) 17:24
 昨年37才で急逝して世界中を驚かせたギョーム・ドパルデュー。父ジェラールとの確執、ドラッグ中毒、無謀な運転によるバイク事故で負った脚の重傷、そして切断。波乱に満ちた生涯はそのつど演じる役に反映され、有無をいわさぬ説得力を持っていました。
 特に昨年KAVCでも上映された「ランジェ公爵夫人」の孤独な激情家モンリヴォー伯爵はハマり役、というか多分素ですね。こんな人身近にいたらしんどいだろうな~、と思いながらも、抗しがたい魅力がむんむん。そんなつれない夫人の代わりにわたしが!と申し出たかったです(即却下されそうだけど)。

 そのギョームが死の間際に主演した「ヴェルサイユの子」。社会からドロップアウトして、ヴェルサイユの森でホームレス生活をする男ダミアンが、うっかり連れになってしまった少年エンゾの面倒を見ることで、だんだん人間らしさを取り戻していく。でもエンゾは他人の子。ダミアンが悩んだ末にとった行動とは?

 実際にベルサイユ宮殿の近くの森で暮らすホームレスもいるんだそう。きらびやかな過去の遺物(異物)のそばで、明日をも知れぬ暮らしをするのはどんな気持ちがするもんでしょう。スーパーの期限切れ廃棄物のゴミ箱にはホームレス避けの劇薬が撒いてある。それを見てダミアンが毒づく、「俺たちがどれだけ欲深いっていうんだ!」妙に耳に残ります。

 エンゾの幼年時を演じるマックスくんは、写真で見るとできそこないのキューピーみたい(ごめん)なんですが、実際動いてるところはかわいいです。でもやっぱり歩くキューピーに見えて仕方ないですけど。

 ギョームが人生の最期に放つ光を見届けに来てください。
 
ベルサイユの子チラシ

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 正直ホラー映画はまったくの門外漢、ほとんど見たことがないのですが(「シャイニング」は好きです。でもあれホラーじゃないか)、ダリオ・アルジェントは有名ですよね!娘アーシア・アルジェントのお父さんとして。
 というのは冗談で、カルト的な人気を誇るホラー映画界の巨匠とは知っていました。最新作「サスペリア・テルザ 最後の魔女」で、独特の美意識の炸裂っぷりを目にして、いろんな意味でショック状態。殺人シーンのこれでもかというスプラッタぶりをシネスコで見せるとことか(笑)こだわってる・・・のか?
 ただ流血量はすさまじいですが、CG製モンスター全盛の昨今にあって、あくまで生身の人間の肉にこだわった描写は牧歌的な印象すら。もちろん生理的にはかなりきついんですけど。
 エグいシーンがあるかと思えば、何となくズレた笑いを醸したりもしてます。アーシア演じる主人公が戦う魔女の手先が、日本人だったりするんですよ。あの世界観の中で日本語を聞くのは貴重な体験かと。「いま必要か!?」という美女たちのサービスショットが多いのも可笑しい。

 「サスペリア」「インフェルノ」に続く魔女三部作の完結編、どうぞお見逃しなく!

mother_tears_2_1b_convert_20090513214409.jpg
(2007/イタリア=アメリカ/98分/キングレコード)

☆上映期間・時間はページトップのタイムスケジュールでご確認ください

アライブー生還者ー

2009-05-10(Sun) 16:09
 1993年のイーサン・ホーク主演映画、「生きてこそ」。1972年に雪山で墜落した航空機に乗り合わせた若者たちが、壮絶な体験を乗り越えて生還した実話をもとにした映画でした。けれど食料がほとんどない中で、どうやって16人もの人々が2ヶ月間も長らえたのか?
 「生きてこそ」でもショッキングに描かれていたその内幕を、実際の生還者たちが、30年以上が経過した墜落現場で語るドキュメンタリー「アライブー生還者ー」。彼らは当時20歳前後だったそうなので、現在まだ50代半ばの壮年なのに、老人のように深く刻まれた皺は当時からずっと続く苦悩を物語るようです。

 実際に彼らがどうやって生き延びたのか、「その方法」を採ると決めたときの葛藤、などは実際に映画を見ていただくとして・・・。生還者たちの体験が、ちょうど今読んでいる「倫理ー悪の意識についての試論」(byアラン・バディウ)で述べられていることに偶然リンクしていて、考えさせられました。曰く、「『真理』と『世論としての倫理』は相反するもので、真理が真理である条件としては、ある出来事が作り出した新しい状況の中で不特定の担い手ないし共通の意識(任意の何者か)が立ち現れ、それが出来事に忠実であり続け、世俗の利益や保身に無関係であること。先に控える状況が既知でなく未知であること。例としてはフランス革命」

 革命のような社会的現象でなくても、一連の同じ流れが当時の彼らの中でも起きていたように思います。死ぬことの方が肉体的にも精神的にも楽だった、その中で彼らを生かそうとした「任意の何者か」と「忠実さ」。「世論としての倫理」はそれを否定するかもしれませんが、言葉では到底割り切れない状況を経験した彼らは、わたしたちが計り知ることのできない何かを共有しているかもしれません。


alive1a.jpg「アライブー生還者ー」
(2007/フランス/113分/熱帯美術館、グアパ・グアポ)

☆スケジュールは上記タイムテーブルでご確認ください
至福なミュージカル「ロシュフォールの恋人たち」もミニスカートで踊りまくってくれますが、一方、怒濤のエンタメ大作「愛のむきだし」もミニスカートで大立ち回り!キレのいいアクションが小気味いい。
目がハートになる作品を続けて上映いたします。
また、決闘つながりとして、香港ノワールの傑作「エグザイル/絆」、アレックス・コックスのシニカル頭脳派(?・笑)復讐劇「サーチャーズ2.0」。
また、「ロシュフォールの恋人たち」「エグザイル/絆」はシネスコサイズで映画の醍醐味満載です。
大型連休のひとコマに、お待ちしていま~す。


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